二人で出版記念パーティー

越前福井の三国で蟹を食べに行ってきました。二人だけの出版記念パーティーです。ホテル等で仰々しい出版記念パティーを開く事は私達夫婦には似合わない。「カニを食べに行こう」ということになり、こじつけです。昨年は「間人蟹(タイザガニ)」を食べに行きましたので、今年はどこにしようかと思っていたところ、尊敬する三村和子ご夫妻に紹介していただいた「川喜」に。

芦原温泉のホテルの温泉にのんびり入ってりタクシーで「川喜」へ。 大きな構えの料亭ではない。  玄関でご主人と奥様が「お腹すかして来てくださいましたか?」とにこやかに迎えてくださいました。和室に品のよいテーブル、椅子。贅沢に私達だけのための一部屋。お庭もいい。お客の顔をみてから湯がく蟹。その間、前菜等が出てくるのですが、甘エビの頭の部分にエメラルドグリーンの味噌が詰まっていてオイシ〜イ。お腹に卵を抱いている甘エビはよく食べるけれど、卵になる前は頭の中に味噌のように詰まっているのだそうで、いただくのは初めてでした。焼きイバラ藻海老も初めて。オイシ〜イ。ひれ黒カレイの汐入。オイシ〜イ。そしてメインの熱々の大きな大きな越前ガニ。「今日は20年ものの蟹です。今度お見えになる時にあるかどうかは分りません。出来るだけ15年以上の蟹をださせていただくつもりではいるのですが、その日の浜に獲れる蟹ですので・・・」  食べやすいように包丁など入ってない。カニ用のスプーンのようなフォークのような道具も出ていない。食べ方の基本はしゃぶりつくこと!おいしい蟹の汁を一緒に!とのこと。まず甲羅をはずして味噌とお汁とを小さなスプーンでまぜていただく。タマリマセン。主人は当然その後、甲羅にお酒を入れてもらって焼いてもらいました。カニの足の太いところは爪先の第一関節で押すときれいに出てくる。同じ足にしかピッタリと合わないところが面白い。おいしい、おいしいとお腹いっぱいになったところに雑炊。カニの湯がき湯と三つ葉等の香味野菜であっさりした雑炊、玉子が入っていないのがいい感じで別腹なのか、またしっかりと食べる。女将さんが漬けたおつけものもオイシイ。デザートに入る前に手を匂ってみてくださいと言われて手を嗅ぐ。カニの匂いが無い。女将さんが私に「お幸せですね」と何度も言って下さる。「本当に幸せでありがたいことです。でも、こんなにおいしいものを出して皆さんに喜ばれる女将さんもお幸せですね」とお応えしました。 この年齢になり山も谷も越えて、また時間的な余裕も出来てからこそ味わえるおいしさでもあります。

翌日は「芦原湯の町駅」から「永平寺駅」まで昨日と同様に越前電車に乗る。2両編成のかわいい電車。永平寺は三国と違いさすがに雪景色。雪は凛とした永平寺の風格によく似合う。道元が開祖の禅宗永平寺は想像をはるかに超えて素晴らしく感動しました。沢山のお坊さんが修行なさっていた。みんなハンサムでうつくしい。精神的なものは外に滲み出るのですね。静かにしずかに参拝させていただく。中国人のグループがこれまた静かに参拝しているのに出会った。小さい声でガイドが説明しているだけ。中国人のツアーは少々賑やかであるとおもっていたので「意外」でした。 タイミング良く、お坊さんが集まり読経、唱和なさっているところをそっと通していただいた。ありがたさが漂う。「寝て一畳、座って半畳の生活。食べる事、寝る事もすべてが修行です」 心ばかりと屋根瓦を一枚づつ寄付してきました。   

バスで福井駅に行き、その周辺を歩いた。地方が疲弊しているのがここでも感じる。では今までのように、道路や箱物を作ったら地方は活性化するのだろうか? 違う。そんなのはまやかしであって本物ではない。 前日、大阪駅で福井の観光キャンペーンをしていた。時間に余裕があったのでアンケートに答えながら、こんなことで観光客が増えるのだろうか?こんなことしても福井の活性化にはならない。お金の使い道を間違えている!と強く思ってしまいました。

 

 

 

This entry was posted in General. Bookmark the permalink.

8 Responses to 二人で出版記念パーティー

  1. andante61 says:

    こんばんは。
    お二人だけの出版記念パーティー、よかったですね。
    北陸の蟹もおいしそう〜。
    永平寺は私も以前、初冬に行きました。
    michiyoさんの文章力に敬服です!
    深深とした、それでいて清清しい静寂が伝わってきました。

  2. michiyo says:

    アンダンテさん コメントありがとうございます。
    永平寺の素晴らしさは言葉を超えますね。インドに行ってきた主人は、世界遺産のタジマハールよりスゴイ!と申してました。禅という精神的な崇高さ! 私は許されるなら出家して永平寺の修行僧になりたい!と強く思います。女だし年齢だし。ねぇ〜。

  3. こんにちは。道代さん。
    永平寺いいですね〜!
    ぼくも行きたくなりました。

    日本海の海流は夏と冬で変わって九州に漂流するのと裏日本(能登半島)に漂流するのと2種類あると聞いていて
    福井には歴史の厚みを感じます。

    とくに神宮寺のお水送りの伝統などが面白いなと思って気になってます。
    東大寺のお水取りと連動している神事です。
    (福井県の神宮寺からお水を送ると地下を伝って、
    それが奈良・東大寺につながっているそうです)

    福井はロマンがあるなと思いますね。
    あとカニも美味しいですし(笑)

  4. michiyo says:

    むつコーヒーさん コメントありがとうございます。実は今日は主人と二月堂のお水取りを見に行って来て帰ってきたところです。
    神宮寺のお水送りはあまり知られていないのですが、娘が結婚して最初に住んでいたのが小浜だったので、7年前に主人はお水送りの儀式に参加しました。住民が松明に火をつけて歩く儀式そのものがいいものらしいですね。釣りの大好きな小浜の神様が会議に遅れたので、お水を送るようになったという神話も可愛くて楽し〜い。
    私、奈良は大好きなのですが、お水取りは初めて行きました。鐘の音と火の魔力(?)に感動してきました。神聖な火は花火とはまた違って人の心に訴えるものがありますね。神宮寺から送られてきた水を受け取る井戸を写真に撮って喜んだりしています。

    日本海側の冬はおいしい〜ですね。日本中、おいしいものがいっぱい。食べ物のおいしい日本に生まれて良かったと思います。雪の永平寺も是非!

  5. 通代さん、こんばんは。

    申し訳ございません。
    前回の自分のコメントが
    ずいぶんと言葉足らずなことに気づきました。

    >日本海の海流は夏と冬で変わって
    >九州に漂流するのと裏日本(能登半島)に漂流するのと
    >2種類あると聞いていて福井には歴史の厚みを感じます。

    補足しますと、古代人が大陸から船に乗って日本海に繰り出すと
    潮の流れで、九州沿岸に流れ着くのと裏日本海に漂流するのとがいて
    これが古代日本人の文化の原型を形作っている・・・という意味合いです。
    だから福井辺りは古代日本人の最初の集落が形成された場所だろうと思っています。

    ぼくも去年、お水取りにお伺いしました。感動しました。
    あと奈良のお祭りでは8月15日の東大寺万燈供養がオススメです^^

    大阪では4月22日に四天王寺にて聖霊会舞楽大法要が開催されます。
    http://www.shitennoji.or.jp/bugaku/bugaku1.htm

    ぼくがもっとも好きな大阪の祭です。
    ぜひぜひ見に来てください^^

    その前に輪音一周年ですけど!(笑)

  6. michiyo says:

    むつコーヒーさん
    今、石垣島から帰ってきたところです。
    五日間、海の美しさに改めて感激の涙を流してきました。沖縄本島は主人と7年くらい前に楽しんだのですが、八重山諸島は初めて。しかも一人旅も初めて! 今までは主人や娘が待っていてくれる一人旅だったのですが、今回はホテルだけが決まっているだけで自由に島々を巡ってきました。
    石垣島で、八重山育成園という知的障害者授産施設、施設長の宮城信紀さんにお会いしたい、というのもありました。主人の友人の弟さんで、初めてお会いしたのに何故か懐かし〜い感じがしました。
    暖かい大きな人です。
    輪廻一周年ですね。体力が残っているようでしたら(笑)お伺いさせていただきますね。
    4月22日の四天王寺もね。

  7. マダムスイーツ says:

    通代さん こんにちわ

      二人だけの出版記念partyを長崎でなくて福井で しかも美味しい蟹ずくしで よかったですね。お二人のお幸せな様子が伝わってきて 私まで嬉しくなりました。いつも感心するのですが 先生の横にはいつも通代さんがぴったりと寄り添っていらして 本当に二人の人生を確実に紡いでいらっしゃるな〜と羨ましく思います。
     今まさに春爛漫 私たち人間もやはり生物の一員ですね。五感で芽吹きの春を感じて平常心ではいられないように 踊りだしたいような喜びを感じます。(これは年齢に関係ないのかな〜)
     私たちも後何回この春を元気に楽しめるか分からないのでお互い夫婦仲良く穏やかにたおやかに過ごしたものですね。 

  8. michiyo says:

    マダムスイーツさん。 コメントありがとうございました。
     また、主人の本を読んで感想を送っていただいて重ねてありがとうございます。風邪をひいておりました主人がとても喜んでおりました。
    本を書いて、何よりうれしいのが読んだ人からの感想を受け取る時なのだということを痛感しました。
     春爛漫、本当に心躍る季節ですね。桜が加齢する毎にに美しく感じられるのは、残された人生である事を感じるようになった為でしょうか・・・
    生命の輝きが眩しく美しく素直になれるからでしょうか・・・
    いいものですね。人生には限りがあるから素晴らしいのでしょうね。 本当にたおやかに生きていきたいですね。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

*

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>