Monthly Archives: March 2008

私の34年前(1974年)の世界一周旅行日記 57

1974年 3月16日 ジュネーブからインターラーケン 朝起きると小雨がパラついている。山の天候を心配しながらジューネブを発ちこの旅2度目の列車の旅になる。 レマン湖を右に見て、まずベルンへ。昨日初めて見たスイス、レマン湖のある街の風景とは違い、雪のアルプスの山々を背景にした美しさは、私達を寄せ付けない気高さを持っているようにさえ思える。でも、スイスらしく愛らしい家々が人間生活の暖かさも感じさせてくれる。 ベルンから列車を乗り換えインターラーケンへ。そのすぐ手前のツゥネル湖の美しさに目を奪われる。雨後ゆえに湖上にかすかな霞をかかげ、アルプスの銀嶺がその背景に威厳を添える。幻想的というか今までに見たことの無いその世界。赤い屋根の家々がいかにもスイス・アルプスらしい雰囲気を漂わせてくれる。「絵のように綺麗だ」と言うけれど、絵にはこの美しさ描けない。目の前に広がるパノラマは生の目で見る感激。思わず涙が出てしまう。  インターラーケンから登山列車に乗り変える。天候が気になったが、ユングフラウヨッホに向かう。およそ3時間グリンデルワルドから大急ぎで次の登山列車に乗り換える。グリンデルワルドからスキー客達と共にアイガーの北壁を登りきると案の定、大吹雪。見えるはずの景色が何も見ることが出来ない。でも、これもアルプスなんだ。登山列車の、その印象の強烈なこと! ユングフラウヨッホにある氷の宮殿。凍りついたアルプスの雪で作られたものだろうか?氷の結晶はダイヤモンドのように輝き、不思議なことに海底の宮殿のようにさえ感じる。神秘的。気圧は海面の三分の一とか。 ラウターブルネン経由で下山。インターラーケンで宿を探すも日が落ちてしまった後、しかも雨。安宿見つからず20ドル奮発する。これを活用するため大洗濯。夕食は近くのレストランでチーズフォンデュー。 昨日のオイルと違いトロトロのチーズ鍋に一口大のフランスパン、野菜等々を絡めて食べる。チーズ好きな主人は大喜び。オイシ〜イ。このチーズ鍋を日本に帰ってから作るのは難しいかもしれない。 ・・・この20年後、子供達を連れて再びこの地を訪れた時、登山列車はもっと近代的になり 、時間が短かく上まで登る事が出来ました。その分、体調の良くなかった次女は酸欠の高山病で氷の殿堂はグッタリして見ることが出来なかった。氷の宮殿は昔のままありましたが、落書きの多さにビックリしました。しかも日本人の名前が多くて悲しい気持ちにもなりました。 高山病の酸欠は列車が降りるに従って、元気になって行く様子が見事。娘達はスイスの美しさと可愛いホテルや家々に「また絶対に来る!」と誓っておりました。

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私の34年前(1974年)の世界一周旅行日記 56

ブログをお休みしている間に34年前になってしまった。 最近、月日の経つ速さがとみに増してきています。  1974年 3月15日 ニースからジュネーブへ 飛行機からみたニースの海岸の美しいこと。そして銀色に輝くアルプスの峰々の神々しいこと。美しいこと。広いこと。人間に踏みにじられていない白い雪が輝く峰々を眼下に見下ろしながらスイス・ジュネーブに到着。  中立の平和な国。世界で最も美しいといわれる国に足を踏み入れる興奮がある。 言語はフランス語。スイスは地方によって日常使用される言葉がフランス語・ドイツ語・イタリア語・ロマンシュ語(?)と四つの公用語があるそうな。ゆえに英語は通じるようでひと安心。スイスの人は五つの言語がどれほど出来るのだろうか?すごいなぁ。   その名もホテル・デ・アルプスという私達向きのホテルが見つかり、近辺を散歩。お土産用の時計のペンダントが可愛く、値段も気に入って5つばかり買う。お店の人が私達が日本から来たというと「セイコーがあるじゃないの」と笑う。そうなんだけどね。    レマン湖散策。白鳥・水鳥が遊ぶこの湖は細長くフランスにも続く。ゴミ一つ落ちていないし空気も水も美しいのは当然のこと。120メートルにも吹き上げる噴水におどろく。 夜、食べたかったスイス名物料理、フォンデューのお店を探して、オイルフォンデューを食べてみた(チーズフォンデューの方も食べたかったのだけれどまたの機会に)。 (たぶん)サラダオイルの入ったフォンデュー鍋を食卓の上で火をつけて、一口大に切った肉を長いフォークのようなものに刺してしゃぶしゃぶの要領でたべる。ウェィターが目の前でいろいろな調味料、香辛料を混ぜて作ってくれたソースが素晴らしくおいしい。トレビアン!! こんなに美味しいものだったのですね。しっかりとソースの作り方を見たので日本に帰ってから必ず作ってみようと思う。    

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二人で出版記念パーティー

越前福井の三国で蟹を食べに行ってきました。二人だけの出版記念パーティーです。ホテル等で仰々しい出版記念パティーを開く事は私達夫婦には似合わない。「カニを食べに行こう」ということになり、こじつけです。昨年は「間人蟹(タイザガニ)」を食べに行きましたので、今年はどこにしようかと思っていたところ、尊敬する三村和子ご夫妻に紹介していただいた「川喜」に。 芦原温泉のホテルの温泉にのんびり入ってりタクシーで「川喜」へ。 大きな構えの料亭ではない。  玄関でご主人と奥様が「お腹すかして来てくださいましたか?」とにこやかに迎えてくださいました。和室に品のよいテーブル、椅子。贅沢に私達だけのための一部屋。お庭もいい。お客の顔をみてから湯がく蟹。その間、前菜等が出てくるのですが、甘エビの頭の部分にエメラルドグリーンの味噌が詰まっていてオイシ〜イ。お腹に卵を抱いている甘エビはよく食べるけれど、卵になる前は頭の中に味噌のように詰まっているのだそうで、いただくのは初めてでした。焼きイバラ藻海老も初めて。オイシ〜イ。ひれ黒カレイの汐入。オイシ〜イ。そしてメインの熱々の大きな大きな越前ガニ。「今日は20年ものの蟹です。今度お見えになる時にあるかどうかは分りません。出来るだけ15年以上の蟹をださせていただくつもりではいるのですが、その日の浜に獲れる蟹ですので・・・」  食べやすいように包丁など入ってない。カニ用のスプーンのようなフォークのような道具も出ていない。食べ方の基本はしゃぶりつくこと!おいしい蟹の汁を一緒に!とのこと。まず甲羅をはずして味噌とお汁とを小さなスプーンでまぜていただく。タマリマセン。主人は当然その後、甲羅にお酒を入れてもらって焼いてもらいました。カニの足の太いところは爪先の第一関節で押すときれいに出てくる。同じ足にしかピッタリと合わないところが面白い。おいしい、おいしいとお腹いっぱいになったところに雑炊。カニの湯がき湯と三つ葉等の香味野菜であっさりした雑炊、玉子が入っていないのがいい感じで別腹なのか、またしっかりと食べる。女将さんが漬けたおつけものもオイシイ。デザートに入る前に手を匂ってみてくださいと言われて手を嗅ぐ。カニの匂いが無い。女将さんが私に「お幸せですね」と何度も言って下さる。「本当に幸せでありがたいことです。でも、こんなにおいしいものを出して皆さんに喜ばれる女将さんもお幸せですね」とお応えしました。 この年齢になり山も谷も越えて、また時間的な余裕も出来てからこそ味わえるおいしさでもあります。 翌日は「芦原湯の町駅」から「永平寺駅」まで昨日と同様に越前電車に乗る。2両編成のかわいい電車。永平寺は三国と違いさすがに雪景色。雪は凛とした永平寺の風格によく似合う。道元が開祖の禅宗永平寺は想像をはるかに超えて素晴らしく感動しました。沢山のお坊さんが修行なさっていた。みんなハンサムでうつくしい。精神的なものは外に滲み出るのですね。静かにしずかに参拝させていただく。中国人のグループがこれまた静かに参拝しているのに出会った。小さい声でガイドが説明しているだけ。中国人のツアーは少々賑やかであるとおもっていたので「意外」でした。 タイミング良く、お坊さんが集まり読経、唱和なさっているところをそっと通していただいた。ありがたさが漂う。「寝て一畳、座って半畳の生活。食べる事、寝る事もすべてが修行です」 心ばかりと屋根瓦を一枚づつ寄付してきました。    バスで福井駅に行き、その周辺を歩いた。地方が疲弊しているのがここでも感じる。では今までのように、道路や箱物を作ったら地方は活性化するのだろうか? 違う。そんなのはまやかしであって本物ではない。 前日、大阪駅で福井の観光キャンペーンをしていた。時間に余裕があったのでアンケートに答えながら、こんなことで観光客が増えるのだろうか?こんなことしても福井の活性化にはならない。お金の使い道を間違えている!と強く思ってしまいました。      

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