Monthly Archives: April 2007

私の33年前(1974年)の世界一周旅行日記 43

1974年 3月2日 パリからリスボンへ 現像に出していたフィルム(私がカメラをよく落とすのでガタガタになってしまい、中の写真が心配になりカメラ屋さんに出した)が朝の9時に出来上がるはずだった。 幸治さんがカメラ屋さんにいくと、なんと全裸の女性の写真ばかりが数枚入っていた。それもポルノばりのもので美しい女性だったとか。。。でも、私達の今までの写真が要る!! 時間がないし仕方ないから、日数的にマドリードの中央郵便局へ送ってもらう事にしたそうだ。(主人にはちょっと勿体無かったかも) どうか神さま、届きますようお願いします。。。 ORLY飛行場にあわただしい気持ちで着き、あわただしく搭乗させられた割には出発が随分遅れる。  あゝ フランス。 芸術の薫り高きスローテンポな国よ。  このテンポが芸術を生むのだろう。。。窓から見えた街は昨日の雪がうっすらとして別れにふさわしいパリ。  さようならパリ。 何だかんだとあったパリだけれど別れは淋しい。 そして、ポルトガル、リスボン。小さな田舎の空港。 海のある美しい街。昔、世界の覇者だった国。 久しぶりにかいだ南の国の香りは何とはなしにウキウキした気分にさせてくれる。 なのになのに、タクシーでの失敗。空港から料金21エスクードのところを100エスクードの札しかないので渡したら、お釣りをくれずまんまと取られて逃げられた!あゝ無念。くやしい。こころすべし・・・。その悔しさの反動で安宿を探す。一泊120EX(4.68ドル)のペンションを見つける! これがかっての豪邸を分細したものか、エレベーターと言い、天井と言い、なんと古典的で立派。アイアンレースだけのスケスケで中が見えるエレベーターが建物の中央にあり、フランス映画で見たシーンを思い出して感激。 モザイク模様の美しいりベルターデ通りを経てレスタウラドレス広場からロシオに行く。久しぶりの何ともいえない庶民的な雑踏は暖かさも手伝って心が弾む。 ふとエビ・カニ等がぶら下げられている倉庫風なレストランに入る。よくよく見れば吊られているエビ・カニ等はみんな生きていて手・足を動かしている。それも、グロテスクな大きさであります。 小エビをお皿いっぱいに持ってこられて、ビールを飲んで、パンとバターでなんと189EX。それにチップで200EXもついてしまいました。けれど、けれど久しぶりのエビの味。海の味はおいしいのであります。(それでも7.8ドル) 隣のテーブルのカップルが顔を合わせると笑いかけてくれるのも、ここポルトガル。ロンドンやパリではありませんでした。そのカップルが私達に得体のしれないカエルの丸煮のようなものの足をちぎって差し出してくださる。おゝオブリガード! オイシイ。。 振り返って・・・リスボンは好きになりそうな気配をすぐに感じました。 前世(?)のラテンの血が騒ぐのでしょうか? 一日の生活費が安くなってきた喜びとあたたかさが心を開放してくれました。食べ物は海のものがフンダンにありおいしい。日本人の口に良く合います。

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私の33年前(1974年)の世界一周旅行日記 42

1974年 3月 1日 パリ7日目 アンバリットで明日のリスボン行きの切符の予約をする。 近くのロダン美術館(先日閉まっていた)を訪ねる。静かな並木の中のひっそり、たたずむ美術館。切符売り場のおじさんが、何故か私達にシャンソンを歌ってくれる。後に並ぶ人がいないので、しばらく聞いていた。「トレビアン!」と言うとうれしそうににこやかに笑ってくれた。     さすがオーギュスト・ロダン。 あゝロダン。 庭に雪化粧された「考える人」が考えている。室内にも考える人のミニチュア。 「カレーの市民」などなど。。どういう訳かヴァン・ゴッホの絵を見つけることが出来た。何故ここに? こじんまりした心休まる場所である。(後で、この場所がロダンのアトリエ兼自宅であったと知りました) そして夜、ついにフランスレストランで食事。 あ〜フランス料理はやっぱりおいし〜い。独特の微妙な味を楽しむ。香料の香り。スーププァゼ(魚のスープ)の特にすばらしいこと! そしてボルドーを一瓶あけました。「本望です」と幸治は言います。そのかわり、95フランもかかりました。 振り返って・・・パリもとにかく歩きました。一週間歩きに歩いて二人ともパリの地図が書けるねって言ったこと覚えています。NY(マンハッタン)もロンドン市内もパリ市内も、時間があれば歩ける広さなんです。東京や大阪のような巨大な街とはちょっと違うナと感じた事を覚えています。むしろ長崎の街の感じでした。。それぞれ魅力に溢れている大都会でした。 食べ物のおいしさは抜群でした。世界に冠たる「フランス料理」を実感しました。食べ物は舌で味わうもの・・・ばかり思っていましたが、最近は食べ物は舌だけでなく「脳で味わうもの」でもあることを主人に教えてもらいました。確かに嫌な人と食べたり、気がかりな事があったり、汚いところで食べたりすると美味しくないものです。自分の家で食べるのは落ち着く気分がいいのでしょう。 パリは味だけでなくオシャレな雰囲気もプラスしているのでしょうか? 英語は中々通じませんでした(今はそうでもないと思いますが)。 それで、道を訊くに時やら、地下鉄の駅を知りたい時は「君が聞いてきて。 英語が通じないから大阪弁でも同じ。若い女性の方が好いに決まっている。男性に聞くこと。僕は隠れ気味に立ってるから」 ということで私は「すみません。OOO(駅名を言う)に行きたいんだけど、メトロの駅は何処ですか?」 と尋ねる。 不思議なことに身振り手振りで親切に教えてくれる。私は満面の笑みで「メルシーボクゥ」と礼を言いました。。。      

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私の33年前(1974年)の世界一周旅行日記 41

1974年 2月28日 パリ6日目 英語のガイド付き観光バス(この旅行初めて)に乗り、ベルサイユ宮殿に行きました。 広い! 外観は拍子抜けするほど、特別にどうってことない普通っぽい感じのする建物と感じたんだけれど、中に入ってさすが、さすがベルサイユ宮殿! とフランス王朝時代の豪華絢爛たる様は想像していた通り・・・。金ピカ、ピカなのに下品とは違う、「絢爛豪華!」。。ブルボン王朝の絶対権力のすごさを思い知ることが出来る。 ルイ16世・マリーアントワネットもここで過ごしたのだ! 特に印象が強いのは「鏡の回廊」とよばれている広間。豪華なシャンデリアがズラリと下がっている。 それでも「鏡の回廊」と名付けられたほど、一面に張られた鏡は当時は大変高価で権力を象徴するため貼られたのだろう。   (太陽の王の死に方、イタリアからルイ14世に送られた像の設置について、 マリーアントワネットの当時のトイレと香水・・・。胸をはだけた服と肺炎・・・。剣とハットの貸衣装・・・)等々のエピソードを幸治に通訳してもう。     広いルネッサンス庭園。人口的な幾何学模様の木の刈り方はチョット不思議な感じがする。。 そして、そして夜、モンマルトルの丘の小さなシャンソーニエ。 シャンソンとはこういうものかと感じ入る。 それは魂。ハートの悲しさ、うれしさ、嘆き、喜び、皮肉。・・・どこの国の歌にも共通ですが・・・オシャレに感じる。 歌手達が私達と同じテーブルを囲んで楽しげにジェスチャーたっぷりに、一生懸命に歌っている。 トレビアン!! 日本のシャンソンのようにお高くとりすました歌とは全く違う。トレビアン! その歌手たちが裏方へまわると、それぞれドア係り、コート預かり係り、案内係り等になっている。その一生懸命さに「頑張って!」とほほえましく思う。 フランスらしいフランスに接した感じ。。素晴らしい夜。  モンマルトルの夜はパリの中のパリと幸治は言う。これがパリ!      シャンソーニエに行く前、モンマルトルの貧乏(?)学生画家に似顔絵を描いてもらった。いかにも学生らしさが好ましくて彼を選んだのだが、出来上がったら私にあまり似ていないので少々不機嫌!(笑) 私の顔は似顔絵にはむつかしいらしい。。 (今年、「マリーアントワネット」の映画が評判だったけれど、私は見逃してしまった。 是非、DVDを借りて見てみたいものです)      

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私の33年前(1974年)の世界一周旅行日記 40

1974年 2月27日  パリ5日目 オペラ座・・・何と雅やか、きらびやか、華麗であることか。赤い絨毯、豪華なシャンデリアのある階段、シャガールの絵の天井(シャガールの絵はパリだから映える)、奥行きのある舞台、馬蹄形に並んだ座席は5階まであるそうで高い。廊下が金ぴか。 これほど絢爛豪華な劇場は見た事がない(NYのブロードウェイの劇場はシンプルだった)。    そのオペラ座前で明日行くベルサイユ行きの切符を購入。 近代美術館、市立美術館を見学。 藤田嗣治画伯の作品を求めて、探し求めたけれど見つけたのはわずか一点でがっかりする。 (日本の画家の中、個性が強い彼の作品は好き、嫌いはあるでしょうが、私は藤田画伯の絵はスゴイ!世界に通じる日本人画家の最高峰だと思っています。) ブローニューの森に行く。 木の葉が散ってしまって淋しいけれど、黄色い木の葉の絨毯も、それはまた、冬のフランス。 人も少なく静かでゆったり・・・寒さの中であるがおしゃれないい公園である。 どうしてお洒落だと思えるのだろう? 日本とどう違うのだろうか・・・。ただ、ただゆったりしている木々の公園。 日本へ電話する。ふみ子(妹)が電話に出る。千果が手こずらせているようだ。 すごく気になる。どうしょうもないのだけれど・・・・・。  

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